【徹底比較】おすすめの3Dスキャンアプリは?「WIDAR」って実際どうなの?

前回の記事では「WIDAR」の特徴である編集機能とシェア機能について解説しました。

第3回では、WIDARと他の3Dスキャンアプリを比較してみます!

  1. 1.無料の3Dスキャン・スマホアプリ「WIDAR」でスキャンを試してみた!
  2. 2.無料の3Dスキャン・スマホアプリ「WIDAR」を徹底解説!特徴・編集機能・シェア機能についてご紹介します!
  3. 3.【徹底比較】おすすめの3Dスキャンアプリは?「WIDAR」って実際どうなの?
  4. 4.3Dスキャンからストア開設まで全部無料!?「WIDAR」で3Dスキャンして「メタストア」にアップロードする手順をご紹介!

3Dスキャンの種類

スマートフォンによる3Dスキャンの手法には「フォトグラメトリ」と「LiDARスキャン」の2種類があります。

どちらも一長一短で、被写体や場面に応じ分けて使い分けることになります。

フォトグラメトリとは

フォトグラメトリとは、様々な角度から撮影した複数枚の写真から3Dモデルを作る方式です。

フォトグラメトリは料理やフィギュアのような小さなモノ、形状が複雑なものを得意としています。

フォトグラメトリは撮影とその後の処理に数分から数十分の時間がかかることが一般的です。

LiDARスキャンとは

LiDARスキャンとは、レーザーで計測した距離から3Dモデルを作る方式です。

タンスや冷蔵庫のような大きなモノ、部屋丸ごとなど空間のスキャンを得意としています。

LiDARスキャンはさっとスキャンしてその場で3Dモデルを直ぐに生成できます。

 

LiDARによるスキャンには、LiDARセンサーを搭載したiPhone(12Pro,13Pro,14Pro,iPadPro)が必要となるので、少し敷居が高いかな?ということで、今回は多くの方がフォトグラメトリを中心に紹介していきます。

今まで紹介してきたWIDARも実はLiDARに対応しているので、対応端末をお持ちの方は是非試してみましょう!

 

おすすめアプリ

Scaniverse

AR界の巨人であるNianticが買収したことで、全機能が無料となった3Dスキャンアプリ。
特徴としては、完全無料であること、処理が高速かつオフラインで完結することが挙げられます。
写真を連続で撮影するのではなく、動画を取るような形でスキャンする方式なので、対象物の周りをぐるっと回るだけで手軽にスキャンすることが出来ます。編集機能も備わっており、不要な部分のカットも可能です。

手軽にスキャンできる分なのか、スキャンの品質についてはほかと比べて少し見劣りする部分があるようです…!

RealityScan

Epic Gamesが2022年12月1日にリリースしたばかりの3Dスキャンアプリ。
特徴としては、スキャンの精度が非常に高いこと、スキャンの精度をリアルタイムに可視化する機能や、どの角度で撮影したかARで確認できる機能など、プレビュー機能が充実していることが挙げられます。編集機能などは存在せず、スキャン後はSkechfabにアップロードされます。

UIが英語だったり、Skechfabと連携するため玄人向けにも見えますが、撮影部分に関してはプレビュー機能の充実から、使い方さえわかってしまえば初心者でもクオリティの高い3Dスキャンが行えそうです。

WIDAR

株式会社WOGOが提供する日本発の3Dスキャンアプリ。
前回の記事でも紹介した通り、編集機能とシェア機能が豊富であることが特徴です。
専門知識不要で3Dモデルを直感的に修正でき、全てをスマホで完結できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、あまり3Dスキャンアプリが出回っていないAndroidに対応していることも重要なポイントです!

スマホによる3Dスキャンのみでは、なかなか完璧なスキャンは難しく、地面と設置している部分が崩れたり、形状に歪みが発生することもあります。そんな時もWIDARであればスマホ上で編集を完結させることができそうです!

3DモデルをダウンロードするためにはProライセンス(月額720円)が必要なのは少し痛いところですが、その価格に見合う価値はあるでしょう。なにか問題や疑問が発生した時にも日本語でサポートして貰えるのは安心ですね。

実際にスキャンして比較してみた

今回は手元にあったチロルチョコを積み上げてスキャンしてみました。

少し複雑な形状ですが、果たして綺麗にスキャンできるのでしょうか…!

こちらが実際にスキャンした3Dモデル達です。

左から順にScaniverse、WIDAR、RealityScanと並べてみました。
Scaniverseは形状もテクスチャも少しボヤッとしています。対してRealityScanは、エッジ部分がほんの少しギザギザしていますが、まるで写真かのようなくっきりとしたテクスチャ。WIDARはその中間のようなクオリティです。

少しアップして見てみると、その差がより鮮明になります。特にScaniverseは隙間がグチャッと潰れてしまっていますね。成分表など細かい文字もギリギリ読めるかな?という感じ。

スピード重視ならScaniverse、クオリティ重視ならRealityScan、バランスタイプで編集機能も充実しているのがWIDAR、と言えそうです!

 

次回は「WIDAR」で3Dスキャンして「メタストア」にアップロードする手順をご紹介!

本記事では、3Dスキャンの形式、おすすめの3Dスキャンアプリをご紹介しました。それぞれ長所と短所があり、好みが分かれる部分もありそうですね。

WIDARであれば、iPhone/Android両対応なので、未体験の方は是非下記のリンクからダウンロードしてお試し下さい!

続く第4回の記事では、「WIDAR」で3Dスキャンして「メタストア」にアップロードする手順をご紹介します!

「WIDAR」は下記ストアにて無料配信中です。

・iPhone
https://apps.apple.com/us/app/widar-3d-scan-ar/id1574012258

・Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.wogo.widar.android