2023年3月18日(土)、株式会社ハコスコの本社機能がメタバース空間に移転されたことを記念して、新オフィスをお披露目する「ハコスコ オープンハウス」が開催されました。本イベントは、商いの部と研究の部の2部から構成されています。
午前11時から始まった商いの部では、肉屋格之進で有名な株式会社門崎 代表取締役社長、通称「肉おじさん」の千葉祐士さんと、株式会社サザコーヒー 代表取締役社長の鈴木太郎さんをゲストに迎え、リモート実験イベント「誰でもバリスタ」が行われました。
「誰でもバリスタ」は、サザコーヒーの鈴木社長がその場でコーヒーを淹れる様子が中継され、参加者はそれを見ながら、事前に配送されたコーヒーをそれぞれの自宅で淹れるというリモート実験です。ここで淹れられたコーヒーの中には、過去最高額で落札した世界一のコーヒーなども含まれており、非常に贅沢な体験になりました。格之進の千葉社長は、自宅に届いた「世界一」のコーヒーの香りについて「他にはない」とコメントし、ビデオ会議では伝えることのできないマルチモーダルな情報が浮き彫りになりました。
メタストア上に展開されているハコスコのバーチャルオフィスの隣には、格之進のお肉やサザコーヒーの豆の販売スペースも。
午後の研究の部では、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択されている研究プロジェクト「Internet of Realities(IoR)」に関する議論が行われました。
Internet of Realitiesとは、我々の現実(Reality=人生の価値観を置く場所)が物質空間からサイバーな仮想空間へと拡張されていく中で、多様な形態のRealityを安心・安全に統合するための情報基盤技術の開発に取り組む、チーム型の研究プロジェクトです。ハコスコ代表取締役の藤井は、2023年4月よりIoRのメンバーにジョインしており、ハコスコ社のバーチャルオフィスも研究実験拠点になることが期待されています。
研究の部では、IoRの研究代表である名古屋大学大学院准教授の米澤拓郎さんと、カディンチェ株式会社 代表取締役の青木崇行さんらが登壇し、IoRの紹介と、リアルとバーチャルがつながる空間についての熱い議論が繰り広げられました。藤井は、デジタルハリウッド大学大学院 卓越教授として「現実科学ラボ」を主宰しており、現実とは何かについて考え、現実を豊かにしていく方法を研究するレクチャーシリーズを展開しています。
イベントは、オンライン・オフラインの双方の会場で盛況のうちに終了しました。Youtube Liveのアーカイブは、下記からご覧になることができます。
商いの部
https://www.youtube.com/watch?v=5SyQWE_66JI
研究の部
https://www.youtube.com/watch?v=3VdGORWO4_U
ハコスコ社の新しいバーチャルオフィスの今後の展開にご期待ください。
<熱海経済新聞>